公開日 2019年9月5日
平成31年4月に小学校6年生、中学校3年生を対象に実施された「全国学力・学習状況調査」の日之影町立学校の結果についてお知らせします。
本調査について、昨年度までは、A問題(主として知識の定着をみる問題)、B問題(主として知識の活用をみる問題)が別々に出題されていましたが、本年度より、従来のA問題、B問題が融合した問題が出題されています。また、中学校英語について、本年度から3年に1度実施されることとなり、主に「聞くこと」「書くこと」「読むこと」に関して出題されています。 |
町内小学校6年生(4校 25名/実施教科等 国語、算数及び児童質問紙)
国語
○ 県平均、全国平均を上回っている。
(課題と指導のポイント)
課 題 | 授業での指導例 |
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目的や意図に応じて、自分の考えの理由を明確にし、まとめて書くこと | 学び合いの場面において、個々の考えを発表する際、要約のポイントや字数等の条件を児童に示し、その条件に合っているかに注意しながら聞く指導を充実させる。 |
目的に応じて、質問を工夫すること | 学び合いの場面を始める前に、指導者がインタビューのモデルを示すなど、相手の意図や自分の考えとの共通点や相違点等、聞くポイントを意識して、相手の話を聞く指導を充実させる。 |
算 数
○ 県平均、全国平均とほぼ同程度である。
(課題と指導のポイント)
課題 | 授業での指導例 |
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資料の特徴や傾向を関連付けて、1単位あたりの量を判断し、その理由を記述すること |
個人思考の場面や学び合いの場面において、次のことに気付かせる発問・声かけを行う。 ・資料にある情報で、問題に解くのに必要なもの ・1単位あたりの量=比べる量÷もとになる量 |
示された計算の仕方を解釈し、成り立つ性質を記述すること | 学び合いの場面や習熟の場面において、自分が考えたこと(結論)と考えた理由(根拠)の両方を説明する必要があることに気付かせる声かけ・指導を行う。 |
児童質問紙から見られる傾向
他の質問と比較して、「あてはまる」「どちらかといえばあてはまる」の割合が高い項目 | 他の質問と比較して、「どちらかといえばあてはまらない」「あてはまらない」の割合が高い項目 |
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○朝食、就寝など基本的な生活習慣に関すること ○人の役に立つ人間になること ○自分にはよいところがあること ○人が困っているときに、進んで助けること |
●地域や社会をよくするために何をすべきか考えること ●家の人と学校での出来事を話すこと ●学級で話し合って決めたことを協力して取り組み、うれしいと感じたこと ●学級生活をよりよくするために学級会で話し合い、互いの意見のよさを生かして解決方法を決めること ●新聞を読むこと |
町内中学校3年生(1校 29名/実施教科等 国語、数学、英語及び生徒質問紙)
国 語
○ 県平均、全国平均とほぼ同程度である。
(課題と指導のポイント)
課 題 | 授業での指導例 |
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文の構成や展開、表現の仕方について、根拠を明確にして自分の考えをもって読むこと | まとまりのある文を読ませた後、学び合いの場面で、キーとなる文や語の効果について感じたことを話し合うなど、自分の考えを持って読む場面を計画的に位置づける。 |
書いた文章を読み返し、論の展開にふさわしい語句や文の使い方を検討すること | 個人思考の場面で自分が作った文章を読み返したり、学び合いの場面で互いの作った文章を批評したりするなど、推敲することの重要性を実感させる指導を工夫する。 |
数 学
○ 県平均、全国平均を大きく上回っている。
(課題と指導のポイント)
課 題 | 授業での指導例 |
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関数領域において、グラフ上の座標の差を、事象に即して解釈すること | 学び合いの場面において、自分が考えた答えについて、その理由をグラフを用いて説明する場面を設定する。 |
関数領域において、事象を数学的に解釈し、問題解決の方法を式やグラフを用いて説明すること | 学び合いの場面や習熟の場面において、問われていることは数学的にどういうことなのか(「総費用が等しくなる」=連立方程式の解または2つのグラフの交点のy座標)を気付かせる支援を行う。 |
英 語
○ 県平均、全国平均をやや下回っている。
(課題と指導のポイント)
課題 | 授業での指導例 |
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まとまりのある英語を聞いて、話の概要を理解すること | 学び合いの場面において、キーワードとなる語に注意して聞く指導を徹底する。 |
まとまりのある文章を読んで、説明文の大切な部分を理解すること | 個人思考の場面で、与えられた文章のタイトルを考えさせ、学び合いの場面で、そのタイトルを付けた理由を話し合わせる等の指導の工夫を行う。 |
与えられたテーマについて考えを整理し、まとまりのある文章を書くこと | 習熟の場面において、「~語以上」等の条件を設け、長文を書く場面を計画的に設定する。その際、正しい文法表現を用いることを徹底して指導する。 |
生徒質問紙から見られる傾向
他の質問と比較して、「あてはまる」「どちらかといえばあてはまる」の割合が高い項目 | 他の質問と比較して、「どちらかといえばあてはまらない」「あてはまらない」の割合が高い項目 |
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○毎朝、朝食をとること ○ものごとを最後までやり遂げて、うれしかったことがあること ○学校の規則を守ること ○人の役立つ人間になること |
●自分にはよいところがあること ●家で自分で計画を立てて勉強すること ●読書が好きであること ●新聞を読むこと ●地域や社会をよくするために何をすべきか考えること |