公開日 2016年2月22日
水源の里の意義を知ってください
水源地域に位置する集落は、水源のかん養、国土・自然環境の保全、心を癒す安らぎの空間等として、重要な役割を担っています。
水源の里とは?
集落の中には、地域社会における冠婚葬祭をはじめ、農業用水や道路の維持管理といった社会的共同生活が極めて困難な状況となっており、このままでは集落の維持はおろか、消滅の可能性も出てきています。
しかし、「住民自ら」が主体となり、住民の創意工夫により、町、県及び国と共に地域の振興を推進する集落で、以下の条件を満たす集落のことを「水源の里」集落と呼んでいます。
日之影町が定める「水源の里」集落は、以下の条件を満たす集落のことを指します。
- 日之影町役場からおおむね10キロメートル以上離れていること。
- 高齢化比率がおおむね50パーセント以上であること。
- 集落世帯数がおおむね10世帯未満であること。
- 集落が水源地域に位置していること。
日之影町の取組みは?
日之影町では、水源の里の振興を目的とした「水源の里条例」を平成20年4月に制定し、地域間の格差是正と本町の発展に貢献することを目指しています。
*「水源の里条例」 (日之影町例規集へリンク)
この「水源の里条例」制定の主旨に従い、本町の「水源の里」地域の振興を総合的かつ計画的に推進するための具体的な行動、必要な措置に関する計画を「日之影町水源の里振興計画」として平成22年3月に策定し、水源の里地域をはじめとする町内の活性化対策に取り組んでいます。
水源の里振興計画って?
この計画の策定にあたっては、水源の里地域住民の意向や各分野の専門家による指導・助言を十分に尊重して計画に反映しています。
本計画の実施期間は、平成21年度から平成25年度までの5年間を目安として、次の振興目標の達成を目指します。
(1)集落機能の維持・向上
集落機能を維持する共同作業などに総合的な支援を図ることにより、地域の活性化、国土保全、水源かん養、自然災害の防止などの多面的機能を高めること。
(2)定住促進
空家の有効活用による、住宅の確保、定住促進のための支援を図ることにより、水源の里への定住対策を促進すること。
(3)都市との交流
都市住民との交流会の開催、農林業体験事業の実施、水源の里を広く周知することにより、都市との交流を推進すること。
(4)地域産業の振興
水源の里の資源を活かした特産物の開発、農産物の販売及び新規就農者への支援を図ることにより、地域産業の振興と育成を推進すること。
(5)各種施策
その他地域事情による有効な施策の展開を図ること。
水源の里への支援について
水源の里地域の住民自らが考え、行動するという自主的な活動の支援・サポートを行うため、「日之影町水源の里活性化対策推進協議会」を設置しました。
主な取組みとして、
- 企画検討部会の設置
- 「水源の里通信」の発行
- 地域活動支援助成金の交付
- 水源の里支援隊の活用
などがあります。水源の里活性化対策推進協議会を中心に、集落、関係団体、行政が連携し、 関係機関の取組みや課題を共有する中で、活性化のための着実な推進を図ります。